3月20日(月)  伊予灘のメバル釣り

メバルの食いが落ちている上に潮が小さくなって

さらに波風が出る予報と マイナス要素が重なり嫌な予感。


「今日はメバル 厳しいですよ〜」と船頭さん

他の選択肢として考えられるのが

・サビキで大アジ遠征 … 釣れているようだけど海荒れる予報だし 道具の準備が大変

・ハマチジギング近場・遠征 … ブリ爆釣してたけど 週末にかけて釣果激減 でたとこ勝負

・カサゴ … 最も無難なターゲットだが  う〜ん ワクワク感が全くない

・タチウオ … 釣れる日は10本くらい 釣れない日だと船中○ボーズ 


…ということで「メバル一本勝負でお願いします。」


朝イチの時合いがあればいいのだが… 



朝はまだ微風で問題なし。


しかし 期待していたモーニングサービスが … ない!!



尺メバルも出る本命ポイントの潮は1ノット近くあり 魚探の反応もバッチリ。

そんな中にサビキ仕掛けを通しても 3回流して全くアタリなし(>_<)


「これは ヤバイですよ。」と船頭さん。


ポイント移動して ようやく本日初メバル。



いつもはサビキ釣り一本だが

今回は試してみたかったことにチャレンジ。


原点回帰のエサ釣り。



メバルの群れの中をサビキ仕掛けを通しても釣れない時でも

シラサを刺した仕掛けを通せば良型メバルに口を使わせることができる。


シラサで釣れるメバルは大きい。

同じ船でサビキ釣りとシラサを使ったエサ釣りをしたら

最終的に数で負けることがあっても

一目瞭然でシラサで釣る方が平均サイズが大きい。


タチウオ釣りでジグ組とテンヤ組の釣果(平均サイズ)に大差が出るのと

全く同じ理屈で、ベイトとは異なるジグやサバ皮よりエサの方が釣れる魚が大きい。



本来なら 自作の5〜6本仕掛けを使いたいのだが

船頭さんはサビキ釣りの流し方をするので、エサの付け替えが間に合わない。


だから サビキ釣りの枝だけを一部交換した ハイブリッド?仕掛け。

最初は上から2番目の枝だけを交換。


サバ皮の付いたままの枝に刺しても 絶対に釣れませんから。



やっぱりシラサに食ってきた。

釣り方はこんな感じ → シラサで釣るメバル


サビキ釣りもかなり神経すり減らす釣りだが

シラサで釣る場合はさらにハードルが高くなる。

サビキ釣りだと初心者でも上手な方の半分くらいは釣ることが可能だが

シラサで釣る場合はクリアしないといけない項目が多岐にわたり

一つでもきちんとできないと釣果は限りなく0に近づいてしまう。


老眼が進んだ私にとって かなり難しい釣りになってしまったことを実感した。


徐々に風も強くなり 潮や風の当たるポイントではボコボコに。

シラサで釣るメバルで波風はきつい。


メバルの食いが悪いのは すぐ近くでハマチが走り回っているから?



某有名遊漁船に乗船のみなさんも うねりの中 シャクってます。


波風に弱いシラサを使ってのエサ釣り。

竿先が揺れて 海中のシラサが不自然に動くと全く釣れなくなる。

船の揺れを全身で吸収しながら釣りを続ける。


シラサの枝を1本から2本3本と増やし、8本のうちサバ皮5本、エサ釣り3本に。


魚探の反応は潮が緩いせいか 底から6〜10mとかなり浮いているようだ。

サビキにはほとんど触ってこない。

こんな時こそ シラサが効くはず。


ブルブルッと追い食いさせて メバルの付いている枝を見てみると

3本ともシラサを刺した枝だった。


その後の流しでも いいサイズが1匹掛かった直後に

さらに強烈な一撃をくらって ブチッ!



やはり上から2番目のシラサを刺した枝が切れていた…

尺サイズだったか

残り2匹も シラサの枝に。


…ということは メバルの群れは完全にサビキ仕掛けを見切っているということか。


スレ掛かりしそうなほど巨大な濃い映りであっても かすりもしないのは

警戒心が強くて目の良いメバルがサバ皮はにせ物であることに気付いているから。



風裏のポイントに移動。



午後から曇ってきた。

チャンスかも?


しかし、サイズがバラバラ



その後、ポイントをまわりながら帰路につく。


ポツンと誰かにヒットすることはあったが

追い食いしてくるようなことはなかった。



兄弟船が流れるキャビンより撮影。

ボコボコ〜



この船のHPやFBを見て、メバルなんて誰でも50匹100匹と釣れるんでしょ

とお客さんに言われて、船頭さんも困惑しているそうで。

メバルってそんな簡単に釣れる魚じゃないです。

サビキ釣りって一見簡単そうに見えるが、実はちょっとした釣り方の違いで

釣果に大差が出る釣りなのである。

メバルは非常に警戒心が強く、臆病で目のいい夜行性の魚。

その点を理解した上で どのような釣り方がいいのかを考え、実践していただきたい。


今回は悪条件が重なり 釣果もこのところ右肩下がり。

しかし、久々にシラサを使ったメバル釣りもできたし

この海域でも食いの悪いときに十分に使えることが分かっただけでも大きな収穫。

メバル釣りは 本当に奥が深い。



本日の釣果 メバル〜27cm 32匹